夏の終りの話

こんばんは、店長です。

昨日今日と、なんだか秋めいて来ました。

湿気にはまだまだ悩まされますが、大分風が涼しいようです。



さて、涼しげな食器を幾つか、続けてアップ致しました。
ノリタケのゴブレット、ガラス鉢、フォークストーンのカップ&ソーサーも、涼しげな色合いが出揃いました。

終わって行く夏へのオマージュのようなものですね。

とはいえ、夏はまた来年も変わらずやってくるので(笑)、今年の残暑から、来年へのご準備もして頂けます。
冬には、ガラス鉢に、松ぼっくりやクリスマス飾りなどを入れると、素敵なインテリアにもなります。

フォークストーンは今後、秋にふさわしいお色、ブラウン系のカップ&ソーサーをアップして参ります。
お楽しみ頂ければと思います。



ところで、白いTシャツに、蝉がとまっていた話をしても、良いでしょうか。


ある、晴れ間の日、そのTシャツも良く乾き、もう取り込んでも良いくらいに、
ぱたぱたと気持ちよく風に吹かれていました。

なので手を伸ばすと、胸の辺りに、いえ、みぞおちくらいでしたか、その辺りに、
大きな蝉がとまっていました。


思えばTシャツの揺れ方も、少しバランスの悪いものでした。
それくらい大きな蝉が、まだ高い日の中で、真白なTシャツに頭を上にし、じっと、
とまっていたのです。


自分の目線とちょうど同じ高さだったので、私もじっと見つめました。

羽や脚や、胸や目玉が、よく見えました。
蝉のことは良く知りませんが、なんだか完璧な蝉でした。

7年7日と言われる蝉の一生の中で、今この瞬間、若いはずがないのですが、
若い蝉だと思いました。
つやつやと欠けるところなく、おのれの目立つ色の上に、真っ直ぐな姿勢でとまっている。
特大サイズの蝉は、とてもきれいで、きらきらと日に輝いて見えました。


青空と、白いTシャツと、蝉。

あとは、麦わら帽子があれば素晴らしい。


そんな陳腐な組み合わせですが、その陳腐なものが、繰り返し繰り返し、あらわれる。
それこそが夏の王道だなあと、思いました。


「陳腐なものの繰り返しこそが、夏の王道であり、そして素晴らしい。」

小さな頃のようには、わしづかみにも出来ず、蝉とTシャツをそのままに、
そこを離れました。
しばらくすると、飛んで行ったのか、いなくなっていました。



他愛もない話ですが、夏が終わるのが、少し寂しいです。

ただ9月にも、新しい計画があります。


それは、読書の秋。

秋になったら、本を始めようかと思っています。
ゆっくりとしたペースになるとは思いますが、本のコーナーを作ろうと思っております。(古本です)

そこではわたくし野良猫店長の、叔父が登場する予定です。

「名前はまだない」。

それは漱石さんの猫ですが、名前が出来るかもしれません(笑)



長文失礼致しました。
今後とも、お気軽にお立ち寄り頂ければ幸いです。

SHOP 偶然と必然の間、どうぞよろしくお願い致します。