保谷硝子 プレスガラス マグ 丈11.7cm [Hoya pressglass mug 11.7cm]

保谷硝子 プレスガラス マグ 丈11.7cm [Hoya pressglass mug 11.7cm]
在庫なし

商品詳細

HOYA PRESS GLASS MUG


昭和レトロな、プレスガラスのマグカップです。


製造技術の拙さからとも言われますが、
時代もののプレスガラスには大抵、気泡が入っています。
そこに均一性から離れた温かみを感じると、好まれる方もいらっしゃいます。


こちらのHOYA製のガラスマグには、気泡がほぼ見られません(全くないわけではありません)。
成形後の継ぎ目のバリ(ガラスがつなぎ目からはみ出た部分)もなく、技術の高さが分かります。

今では、「ふぞろい」、「手造り」が好まれ、むしろ尊重される流れもありますが、当時は「質の均一なものを、いかに大量に、素早く安く作るか」が課題であり、社会の風潮、勝負の分かれ目でもありました。

製造技術が発達した現在、「気泡」は、あるはずがないものとなりました。
気泡のないことが、高品質の証だからです。もし出来ても、出荷されずに廃棄されるのが通常です。
店頭で気泡のあるグラスを見かけたら、それはわざと入れた気泡か、もしくは検査をすり抜けてしまったお品かと思われます。



さて、こちらのHOYA製のマグですが、「出来過ぎたグラスマグ」と名付けたいと思います。

その時代の技術と需要の中で、素晴らしい出来栄えの、最高の品質を作り出してしまった、そんなマグです。技術力と心を注いで作られたマグですが、皮肉なことに、世の中の技術がさらに発展すると、同等のものがもっと安価に、そして手軽に生産出来るようになってしまいました。さらに時代が進むと、今度はもう少し野暮ったいものが、時代物として面白がられるようにもなりました。


そんな孤高のマグですが(あくまで当店の主観です)、なかなか礼儀正しい器です。

プレスガラスの模様は丸みがあるため手に優しく、厚みもあって使いやすく、サイズもいわゆるビールジョッキのような大きなものではなく、普通のマグカップ程度の持ちやすい大きさです。

少し昔のある時代に、持てる最高の技術と、時代の心より生み出され、そして生き残ったグラスマグ。
使い心地をお試しになりませんか?


※耐熱ガラスではないため、急激な温度差にはお気を付け下さい。

※保谷硝子さん(現・HOYA株式会社)は、現在は半導体やメガネ、カメラレンズの事業で活躍されています。食器製造は、1945年〜2009年の間になります。



□1960年代〜1970年代頃

□サイズ       口径 約7.5cm、 高さ 約11.7cm、 持手を含めた最大幅 約11cm、 重さ 約480g

□状態          未使用品。保管のスレ、小傷がわずかにあり。シールに劣化あり。

□状態ランク   A USED美品 未使用品

 (送料、状態ランク詳細は、トップ「当店についてのご案内」「ご利用案内」にございます。) 

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